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● 剣岳、点の記 ( 映画 )

6月30日(火)、

天気予報通り、朝から雨。

自宅を6時に出発 

行先はもちろん金剛山である。

今日の朝食はコンビニのチキンカツサンドとした。

予報では‥

もっと昨日の風が残るように言っていたんだけど、実際はそうでもないみたいだった 

有難いことではあるんだけど‥

心のどこか隅っこの方で、残念がっている自分がいる 

今日の装備は‥

いつもの赤いパックに、これまたいつもの水色のウエストポーチ。

上は黒いメッシュの長そでTシャツ。

下は黒の短パンに登山靴。 

雨が降っているのでゴアの黒ロングスパッツを装着。

すべて mont - bell 

スパッツは気合が入り過ぎていて‥

装着の時にファスナーがなかなかかみ合ってくれないので、少しイライラしたりする 

傘を片手に‥

登山口を出発 

カトラの入口へと林道を行く。

ツヨシはしきりに魚釣りへの思いを語っていたっけ 

  そういえば‥

このところ、ドンスケ ( 同級生 ) が3日に1回くらいのハイペースで、ビールを3リットル程持ってツヨシの家にやって来るんだそうだ。

ドンスケも色々と‥ 

あるんだろう‥。

ツヨシは何も聞かずドンスケに付き合っているようだ。

ここはそれが 「 正解 」 だろう。

  

カトラの入口で少し水分補給し、入山した。

山へ向かう車中でラジオでも言っていたけど‥

今日はなかなかに湿度が高い 

ツヨシが言うには 「 不快指数100%! 」 。

雨は止むことも無く‥

ロープ場。

梯子場。

ニリンソウの群生地でほんの少し休憩をとり、

最後の急坂を登り、山頂 

途中、水場で一人の先輩とすれ違った。

今日は雨だから、いつもより静かな山である。

山頂では新顔のネコが居た 

ツヨシと私にしきりに声をかけてくる‥。

お腹がすいているようであるが、私達は固形物は何も持ち合わせていなかったから‥

「 ゴメンやで‥ 」 とヤツに背を向けるしかなかった 

タカハタ尾根からタカハタ谷へ歩を進めた。

タカハタ谷の出口に来たあたりで、降り続いていた雨がなんとか止んだようだった。

「 今日はこの天気だから‥ テニスは無理‥ 昼からは映画でも見に行こうかなぁ‥ 」 と私 

昼前後の用事を済まし‥

「 剣岳、点の記 」 を見に映画館へ 

テレビなんかでかなり宣伝していたから、ご存知の方も多いんじゃないかな? 

美しい映像が見れることを期待 

予想通り、来場されているお客さんの年齢層はかなり高い‥。

そして、ご夫婦で来られている方達が多かったように感じた。

私は何故か‥

リアルな山の世界をかなりなドキュメントタッチで仕上げている映画だと思い込んでいた 

そんな私には役者さんのちょっとしたしぐさなんかが‥

  「 それは無いやろ? 」

  「 その環境下でその表情は無理やろ? 」

  「 今の状況でその歩き方は‥ 出来へんやろ? 」

  「 この効果音を信じるなら‥ そこに立ってられるはずがないやろ? しかも、真っ直ぐ歩くなんて絶対無理‥ 」

のように偏屈ジジィと化していた 

とても美しい映像に安らぎを覚えたが‥

生意気ながら、多少そんな遊びを経験した私は

「 ( 映画を見て ) 現場の美しさに思いを巡らすことは出来るけど‥ この映画で表現出来ている美しさは、やはりスクリーン上の出来事でしかない‥ 」

の様な、当たり前なことを想いながら映画館を後にした 

この映画はドキュメント映画ではないのだから、もっと素直にストーリーの中に入り楽しむべきだった。

昼前後は止んでいた雨だったが、映画館から出ると外はまたまた雨だった 

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