●界面活性剤の誕生と普及②
●1962年
※1月_ 東京都立衛生研究所の柳沢文正氏が
『石油系合成洗剤(アルキルベンゼン)は無害ではない 』 と新聞発表。
同日夕刻、厚生省は 『 中性洗剤は通常の使用では心配ない。
しかし、水洗いは十分に! 』 と発表。
※4月_ 食品衛生調査会は普通の状態で使用している限り害はないと発表。
※9月_ ラベルに 『 人体に無害 』 の表示のある台所用洗剤を粉ミルクと誤って一口飲み急死。
死亡裁判にかけられたが鑑定によって、
『 中性洗剤で人が死ぬようなことはありえない 』 と判決 ➡ 『 庵島事件 』
この事件の反響が大きく、
これをきっかけに各地の研究機関が洗剤の有害性の研究を手がける。
●1967年_
主婦が自殺を目的に液体台所用洗剤の原液を160ml飲むという事件が起こるが、病院で異常・後遺症は認められなかった。
この事件は後に硫酸系合成洗剤(アルキルベンゼン)の誤飲による死亡事故の反論根拠とされる。
●1968年_
硫酸系合成洗剤(アルキルベンゼン)の毒性に対する疑問が高まり、通産省の合成洗剤部の行政指導でアルキルベンゼンを改良しはじめた。
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