●界面活性剤の誕生と普及③
●1973年_
三重大学の三上美樹教授は妊娠中のマウスを使い、
皮膚に硫酸系合成洗剤(アルキルベンゼン)を塗ったところ
全てのマウスの子供に全身出血、奇形が認められたと発表。
厚生省は原液で行った場合で、使用濃度に希釈した場合は無害であると報告。
三上教授は極低濃度でも骨格奇形、皮下組織における出血異常が認められると反論。
●1975年_
小説 『 複合汚染 』 が出版。
その中で柳沢氏の主張を含めた硫酸系合成洗剤(アルキルベンゼン)有害説が説明され、
一般消費者が硫酸系合成洗剤(アルキルベンゼン)への関心をもった。
●1976年_
厚生省依頼のアルキルベンゼンスルホン酸Na(LAS)についての合同研究がLASの奇形児を否定する旨の研究結果を発表。
●1977年_
大阪府公害健康調査専門委員会議がLAS配合の台所用洗剤について催奇形性・染色体異常・突然変異誘発性は認められなかったと発表。
※三上教授が 『 硫酸系合成洗剤は精子に影響を与える 』 と発表。
●1979年_
首相が国会で 『 合成洗剤の安全性等に関する質問主意書 』 に対し、
通常の使用方法での硫酸系合成洗剤の安全性等は内外の研究結果により確認されている旨の答弁書を提出。
結果:研究者は有害、政府は無害との見解になった。
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